top of page
コラム
カテゴリの絞り込み


ソード14枚に描かれた「思考」の物語|エースから10、そして4人のコートカード
「考える」ことから始まる、ソードの物語 この記事では、ウェイト=スミス版タロットに描かれたソードの14枚を、絵柄を眺めながら読み解いていきます。 タロット78枚のうち、小アルカナと呼ばれる56枚には、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4つのスートがあります。 ソードは、ウェイト自身が明記したものではありませんが、彼も所属していた黄金の夜明け団の体系では「風」の元素と結びつけられ、現在では思考や知性、判断、言葉などを表すスートとして広く読まれています。 剣は、ものを切り分ける道具です。 何が必要で、何が必要ではないのか。どちらを選び、どちらを選ばないのか。何を正しいと考え、どのような言葉でそれを伝えるのか。 私たちが考え、判断することにも、どこか「切り分ける」ような働きがあります。 ウェイト=スミス版のソードをエースから10まで順番に並べると、そんな思考の力が、さまざまな姿に変わっていくように見えます。エースでは雲から現れた手が一本の剣をまっすぐに掲げていますが、2では二本の剣を前に動きを止め、3では剣が心を傷つけます。その後も争い、移動
9月21日


ワンド14枚に描かれた「情熱」の物語|エースから10、そして4人のコートカード
「やってみたい」から始まる、ワンドの物語 タロット78枚のうち、小アルカナと呼ばれる56枚には、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルという4つのスートがあります。ワンドは、ウェイト自身が明記したものではありませんが、彼も学んだ黄金の夜明け団の体系以来、一般に「火」の元素と結びつけられ、意欲や行動力、創造性、情熱などを表すスートとして読まれています。 一枚ずつカードを見るだけでも、それぞれに異なる場面が描かれています。でも、ウェイト=スミス版のワンドをエースから10まで順番に並べてみると、そこにはもうひとつ面白い見方が浮かんできます。 エースで生まれた一本のワンドは、10になると十本に増えています。最初は「やってみたい」という小さな火だったものが、外の世界へ向かい、人とぶつかり、評価され、自分の場所を守りながら、やがてたくさんのものを抱えるようになる。そんなひとつの流れとして眺めることもできるのです。 ただし、ワンドのエースから10までが、もともと一つの物語として作られたというわけではありません。この記事では、ウェイト=スミス版に描かれた図像をエース
9月9日


「愚者の旅」とは? タロットの大アルカナ22枚をひとつの物語として読む
「愚者の旅」という言葉を聞いたことはありますか? タロットの大アルカナは、「愚者」から始まり、「魔術師」「女教皇」「女帝」「皇帝」と続き、最後の「世界」まで22枚あります。 この22枚を一枚ずつ独立したカードとして見るのではなく、愚者というひとりの旅人が、さまざまな経験をしながら成長していく物語として読む方法があります。 それが、「愚者の旅(The Fool's Journey)」です。 愚者は旅の途中で、人と出会い、社会を知り、選択し、前へ進みます。 立ち止まることもあれば、思いどおりにならない出来事に遭遇することもあります。 そして最後には「世界」へとたどり着きます。 こうして大アルカナを順番に眺めてみると、一枚一枚では気づかなかったカード同士のつながりが見えてきます。 ただし、この「愚者の旅」。 実は、タロットが生まれたときから存在していた物語ではありません。 「愚者の旅」は、昔から伝わるタロットの物語? 現在では、大アルカナを学ぶ方法として広く知られている「愚者の旅」ですが、15世紀ごろにタロットカードが登場した当初から、この物語が伝えら
9月8日
bottom of page